勧持品(かんじほん)
     
 
     
 
 
勧持品(かんじほん)
 

 

 表紙は金箔地(きんぱくじ)の上に、宝相華唐草(ほうそうげからくさ)の文様(もんよう)をダイナミックに描く。インドに発した花文様(はなもんよう)が、西域(さいいき)から中国を経てわが国に伝わったもの。
  見返し絵は、大和絵(やまとえ)の美しい画面。庵室(あんしつ)の中に、高貴な尼僧(にそう)と尼削(あまそ)ぎ(肩のあたりで髪を切りそろえる)の若い女が仏前に対座する。経句(きょうく)に「その時、仏(ほとけ)の姥母(おば)、摩訶波闍波提比丘尼(まかはじゃはだいびくに)(釈迦の叔母=尼)と・・・(若い女)倶(とも)に座より起ちて、一心に合掌し、尊顔(仏の顔)を瞻(みまもり)仰(あお)いで、目は暫くも捨てざる(凝視(ぎょうし)する)なり」とある部分を描く。本紙の上下欄や裏面に朝顔・竜胆(りんどう)や鳥・蝶の装飾画を散らす。金・緑・青のコントラストが美しい。

 
 
 
     
 
表紙
   
見返し
 
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