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原典平家物語
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ご挨拶
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 およそ800年余り語り継がれ、能に始まり狂言、浄瑠璃、歌舞伎、新劇、舞踊などの舞台芸術や音楽、文学、美術など、その影響は多岐にわたり、しかも日本人の奥底に深く浸透しております。今もなお日本人の心の中に残っているある種の美意識は、この影響と無関係ではありません。この美意識は、日本人の生き方の根幹となってモラルを形成し、世界に類のない安全で文化的な社会を創り上げてきたと思われます。然るに、昨今のすさまじいばかりの精神の荒廃や退廃が、社会に充満して日本が変貌していくのが残念でなりません。今の社会を生きる者として、高度に成長した経済主体の社会が、将来どのようなものになるか、人間の精神的な存立は果たしてあるのか? 言い尽くせば、根本的に将来人間は「幸福」になれるのか。不安と焦燥で一杯になります。


 「平家物語」を映像と音で製作しようと思いたったのは11年前。まだ20世紀がまさに終わらんとしている1997年の事でした。不安と焦燥の時代に何故「平家物語」が必要なのか。この書面ではとても言い尽くせません。ただ、原典「平家物語」の文章が、言葉となって発せられた時、その心地よい語感とリズムが聞く人を魅了するのは間違いないものと確信しています。原典「平家物語」の感動が、今の社会にどのような影響を与えうることが出来るのか。乾坤一擲想いは広がるばかりです。


 「平家物語」は想像の文学とも言われています。現代の人が古典「平家物語」を耳にした時、現代人の心の奥底に眠っている「日本人の美意識」を目覚めさせるか、また経済優先の社会が生んだ効率という原則によって、失われつつある想像力を掻き立てることが出来るか、ということが製作の発露となりました。一方で、『原典 平家物語』を作り上げるということは、演劇の歴史の中で「世阿弥」以前に戻ってみるということで、大変意義のあることと思っています。「語り」という技芸が、根本になって拡がりをみせていったということは、言を待つまでもないことと思います。「根本に戻って日本を考えてみよう」と大げさですが考えました。


 最後に、原典「平家物語」の「無常」というテーマが、今の世に生きる人々にどれだけ「癒し」を与えられるか深く考えて製作しております。

 
 


プロデューサー橘幸治郎
 
     
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聴いて感じる原典「平家物語」